Docomo、2010夏モデル

◆2010/5/18、ドコモの夏モデルが発表になりました。ざっと見た感じ、「攻めてきたなぁ」と感じさせます。今まではソフトバンクの携帯からびしばし感じられた攻めの姿勢がドコモに見えた感じがします。機種数、内容ともにです。

◆一方で、ソフトバンクはガンダム携帯など目を引くモデルはあるものの、度肝を抜かれるようなモデルが無いのも事実。「Twitter」に注目したようですが、使っていない人にとっては全く意味のない機能でして・・・「Twitter」の利用者数がどれほど増えたところで、メインストリームにはならんと思うのですけどもね。

さて、以下、気になるモデル達。

SH-07B(5/28発売)

◇いつも使っている「SH」のフラッグシップ、プライムモデル。注目すべき点は、
 ・フルハイビジョン動画が撮影できる
 ・1200万画素カメラ
 ・防滴防塵
 こんなところ。

◇何よりもフルハイビジョンでしょうねぇ! ついこの前まで、フルハイビジョン動画が撮影できるSONYの「HX-5V」がほしくてほしくてたまらなかったくらいですから、今はとにかくきれいな動画を撮ることができるモノが欲しいんですね。

◇ただ、この「フルハイビジョン」という言葉が曲者でして、まずややこしいのが、フルハイビジョンが「1920*1080」の画素があることで、ハイビジョンが「1280*720」の画素数があることですね。今、販売されているデジカメは今年発売されたSONYのモデル以外は「1280*720」です。

◇それから、仮に撮影素子が「1920*1080」の画素数を持っていても、レンズの品質や撮影素子そのものの品質によって画質は大きく変わるということも注意しなければなりません。つまり、「HX-5V」で撮った動画よりも、最近の一眼レフ(5D Mark2、7Dなどなど)で撮影されるフルハイビジョンの方が圧倒的な高画質だったりするわけです。むしろ、一眼レフの「1280*720」の方が高画質でしょうね。

◇続いて、「フレームレート」。秒間何コマか、という問題があります。ほとんどが「29.97fps」ですが、これはあまりに専門的なもので詳しく説明できませんが、プログレッシブとインターレースによる違いなどもあり、ややこしいです。ちなみに、「HX-5V」は「60i」(i はインターレースの i )とのこと。「SH-07B」は「24fps」でまぁまぁかなと。

◇最後に「ビットレート」。データ転送量ですね。「SH-07B」は平均「7?9Mbps」。つまり秒間「7Mから9M」のデータ量で動画が構成されていると。つまり「1920*1080」で撮影されたデータ量が仮に「10M」あったとしても間引かれて記録されるってことでしょうかね。「F-06B」が最大「14Mbps」らしいので、ちょっと落ちるのかなぁと。「HX-5V」が「17Mbps」です・・・う??ん。

◇ちなみに「25?35Mbps」がハイビジョンブルーレイのビットレートだそうなので、それくらいあればハイビジョンを記録するには十分みたいですね・・・そんな中、「EOS 7D」は「45Mbps」だそうですよ・・・すごいですなぁ!!

◇最後に・・・わしは重要視していませんが・・・音声。どうしても携帯やデジカメのような小さい機体についている「マイク」だとしょっぱいのですねぇ。「HX-5V」のマイクもネット上の評価では「酷評」されています。「SH-07B」のマイクは「モノラル」のようで・・・まぁ「ステレオ」であることにどれほどの意味があるのかわかりませんが、今のご時世「モノラル」よりは「ステレオ」の方がよさそうに聞こえます。

◇話はそれますが、「SH-07B」は「HDMI端子」が本体にあるので、これとテレビをつなげれば、撮った動画をハイビジョンテレビで見ることができます。AQUOSとなら、AQUOSのリモコンでコントロールできるっぽいです。これは良いですね・・・が、本音はケーブルを携帯の本体に差し込んで使うなんて面倒ですし、バッテリーが持たない気がします。なんで、充電するための卓上ホルダに「HDMIケーブル」を差しておいて、充電するためにホルダに置いたらテレビで動画も見れる、ってのが理想ですよねぇ。

◇ちなみに、この「HDMI」ケーブルを使わない場合は携帯本体から「SDメモリカード」を携帯の本体から抜いて、PCにデータを移して動画を見る形になりますが、この携帯はメモリカードを抜くときに面倒なことに「電池パック」を外さないといけないらしいのですねぇ・・・アホらしい・・・。

◇つまり、せっかく携帯電話で「ハイビジョン動画」を撮影できるようにしてくれたその功績は大きいのだと思うのですが、撮ったハイビジョン動画を楽しむ工夫がいまいちちゃんとなっていないのですねぇ。もしかしたらUSB接続すればPCにデータを直接移すことができるんでしょうかね。でも、結局USBケーブルをささにゃあなりませんからねぇ。

◇となるとですね、やっぱりテレビとは卓上ホルダで連結。PCとは、メール添付の上限「2M」という規制を取っ払う・・・それが無理なら「Bluetooth」でのファイルのやり取りを制限しない。これしかないっしょ。そういうのをやめてくれないかなぁ・・・。

 

◆とまぁ、いろいろ書きましたが、 「SH-07B」はかなり魅力的なモデルですねぇ。いよいよハイビジョンのテレビ放送が本格的に始まります。そんな中、撮影する映像もハイビジョンになっていくわけですからこれでいいんでしょうね。

◆せっかく撮影した動画を見る方法がぱっとしないのが残念ですが、防滴防塵ですからお風呂に入って娘をハイビジョンで撮る・・・なんてこともできるわけですよ。これは素晴らしいですよね。それだけのためにこれを買ってもよいのかなぁなっていう気になります。

◆あ、もう1つあった。12月から始まる「LTE」サービス。下りのスピードが光並みの75Mbpsだそうで、それが実現すれば撮影したフルハイビジョン動画もすっと送ることができることでしょう。となると、それに対応したモデルが出るまで待った方が得策なんでしょうね・・・もちろん、今回のモデルにハイビジョン動画を搭載して、流れを作っておいてLTEでどんとデータ通信利用料を稼ぐ土台を作っておく、てのがドコモの戦略なんでしょうけどね。

◆「LTE」は2011年3月までに首都圏から東名阪地域まで基地局を拡大させるとのことなので、こちら、新潟まで到達するには2011年いっぱいかかるのかもしれませんので、そこまで読み込めば今回で機種変更してここから1年?1年半使うっていうのも作戦ですけどねぇ?。

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