オススメ度:●●●○○(2~3点)
Amazon:憑神 (新潮文庫)
初めて浅田次郎を読んでみました。
◆ところどころ難しい言葉が出てくるんで、そういうのが苦手な人には向きませんね。時代(幕末)に合わせた生活にかかわる用語が難しいんです。だから読んでいても、場面を正確にイメージできないのがつらい。これから、言葉を調べてもう一回読まないといけないです。◆内容としては、とても軽快で、主人公の心のうちの苦しさは描かれているものの、読んでいて切なくなるほどのものではありません。そこそこ感情移入できて、でもテンポよく読んでいけるからいいのかな。◆ただ、話の流れはそんなにテンポ良くは感じませんでした。まだ浅田次郎という人の話の進め方に慣れていないだけなのかもしれませんが、クライマックスの盛り上がりにも欠ける感じ。物語の始まりはスムーズで、その着想も面白く、それだけでのめりこんでいけるので、そのままの勢いでガーッっといってくれれば読書が苦手な(映画から入ったような)人でも気持ち良く読めるのではないでしょうか。