占い師

23時22分 日々雑感
7月 202010
 

◆今、テレビで「くちこみ」っていう番組やってます。占い師さん?が鑑定しているシーンを流す番組ですね。いやはや、面白いというか見ていられないですねぇ(^^;。

◆まぁですね、私も「しゃべり」を生業にしている人間の端くれとしてみておりました。要はこの手の人たち、多くの経験に裏付けられたしっかりとした観察眼の持ち主、ということでしょう。もちろん、口がうまいのは当然のことです。はい。

◆相談される前に悩みを当てる、という触れ込みですが、正確には違いますね。相手の雰囲気から、またこの手の相談に来る人たちの相談なんてたかが知れてるじゃないですか。人には言いづらくて、かつこれといった解決方法がない・・・となれば色恋だなんだ、その手のものしかありませんからね。当たり障りのない話の振り方とそれに対する相手の反応から、ずばりと言い当てる・・・ような持っていきかたをしていると。やはりそれなりに「探り針」を使ってますよ。

◆決して悪い意味ではなく、「宗教」ですよね。心の苦しみを説く方法を提供しているわけですから。形にならないものであるという点では完全に宗教です。占い師ではありませんよ。

◆誤解を恐れずに言えば、我々塾の先生っていうのは「勉強・知識」っていう明確なものがあるものの、子供たちのやる気を引き出す、モチベーションを上げるという意味では見えない領域になるわけで、またそういったところがうまくない人はどんなに知識をもっていても頭が良くてもカリスマにはなれませんから。むしろ、多少頭が弱くても、そういったところをうまくできる人はカリスマになれます。子供に対しても、保護者に対しても。

◆閑話休題。
 さて、次に大切なのは、相談しにくるような人たちの性質です。性格じゃあないと思います。性質。なんというか、理性よりも感情が勝っている人といいますか、冷静に状況を分析するよりも感覚で動いてしまう人。
 だって、理性が勝っている人は、人に相談する前に考えますもの、自分で。それから、見ず知らずの人に自分の・・・ともすると恥部にすらなりえるような・・・話を打ち明けて相談するなんて、普通はできないことです。
 あ、そうか。もしかしたら弱い人、っていうのも当てはまるかもしれませんね。苦しくてたまらない状況に我慢できない人。それもこういう相談に助けを求めるかもしれませんね。

◆つまり、ですね、占い師さんがうった「探り針」に当たりやすい人たち、なんですよ。少なくとも今日の人はそうでした。出会い系で知り合った遠距離にいる人と2か月間メールをやり取りした結果、愛に行きたい、一緒になりたい、なんて言っている人です。まぁまさに、手玉に取りやすいタイプです。

◆あなたは会いに行こうと思っていますね、そういうタイプの女性です。って、2か月メールのやり取りで「好きだ」なんて言っている人間ですから、単純・子供・感情優先、誰でも想像がつきます。思いついたら即行動、後のことはろくに考えていない。そんなタイプです。

◆で、この手のタイプの人間、自分の意見を否定されることに対して大抵は憤慨します。相談ではなく、自分を認めてくれる人、自分の背中を押している人を探しているだけなんですね。自分の意見に反対する人はすべて敵、くらいの感覚の人間です。そんな人、どうしたらいいかと言うと、押して引けばいいんですよ。つまり、最初は全否定するんです。

◆するってぇと相手はとてもイライラします。「なんだこいつ。有名な占い師とかいいながら全然自分のことをわかってくれていない」となります。わかっていないのは自分なのに。で、タイミングを見計らってすっと引くんです。相手に同意するか、相手を褒めるかするんですよ。あ、流行の言葉を使うとこちらが「ツンデレ」になってあげればいいんですね。こうすればイチコロです。相手は乗ってきます。

◆ここまで行けばもう楽勝ですね。だって、この人は自分に同意してくれている人を探しているだけなんで、どこかで同意してあげればいいんですから。で、しかもこの手の人は、それでも自分しか信じていません。最後まで冷静な判断はできません。冷静な判断はできないから、10人に聞けば半分以上の人間がわかるような「当たり前」の情報を元に状況を判断してあげればいいんです。

◆今回のでいえば、「この相手の男性、絶対に妻子持ちですよ。やめておきなさい」って。「妻子を持っている」というのはさすが、この占い師さんの経験による判断でしょうが、35歳にもなってこんなことをやっているような幼稚な人間です。もてたくて適当なことをやっているのはミエミエでしょう。他にも仲の良い女性もいるんですよ。そんなの容易に想像がつきます。

◆後は簡単ですね。この女性、絶対に・・・直情的ですから・・・絶対に相手に確認をします。そうすると、もうこの女性は疑心暗鬼になっていますから、相手の些細な行動・表現から「絶対に他に女がいる」って判断します。結果、占い師・・・大人の勝ちと。

 

◆今回のこの占い師さんの偉いなぁと思うところは、わしだったら「あほか」と言いそうになるところでも決してそんな言い方はしないんですね。女性にとって味方であるスタンスからは外れない。さすがですね。そして、「そんなの疑似恋愛。やめなさい。」と、この女性に限らず、当たり前の、本当に当たり前のことを教えて諭します。これもこの人の偉いところですね。少なくともあの番組を見る限り、この人は本当に相談に来た人を助けて、救ってあげようと思っている感じがしますね。

◆このまま、変な野心を持たずにやっていってほしいものですね。コントロールしようと思えば簡単にできてしまうような相手をコントロールするなんてねぇ・・・まさに悪徳宗教ですわ。いかんいかん。

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