このニュースはまずい

記事の最後の方にこの記事に名前を出している龍谷大学の教授さんの言葉ですが

  • 「親が高学歴・高所得で社会経済的に恵まれた子供は、大学進学に強い意欲を持ちやすくなる。」
  • 「進学の意識は友人関係にも左右され得る。人口減が進む地方の高校で難関大に挑戦する子供がさらに減っていけば、そもそも目指そうという動機さえも生まれにくくなる恐れがある」

というようなことが書かれています。一言でいえば、子供を取り巻くありとあらゆる学習環境の格差がこの結果をもたらしているということですね。

 

地方における親の影響の多いパターンとしては、

  • 親が大学受験を経験していないがゆえに、子どもに大学受験を意識させることが難しい
  • 経済格差により子どもの学習にかかる費用の捻出に限界がある(およびそこに親が価値を見出しづらい)
  • 結果として、高校入試がゴールになりがち

ということですね。仮にそのような環境にありながらも学力を身につけ、高校生になってから大学受験を意識するほどに至ったとしても・・・その地方の中ではある程度の立ち位置にいるほどに学力を高められていたとしても、大学受験となるとこの記事に書かれている通り都市部・首都圏の猛者と対峙することになるわけで、多くの場合はそこでジエンドですね。勝ち目はかなり薄い。

そこに加えて子どもを取り巻く環境も厳しい。勉強を頑張ることができる環境がない。なんなら勉強を頑張ろうとするものなら、疎まれ弾かれる。学生がやるべきことをやっているだけなのに・・・です。

結果、首都圏・都市部でそれ相応の環境を経験した親の元に生まれ、それ相応の教育資金をねん出できる親の元で、勉強と受検に興味をもって学力を伸ばすことができた幸運な子どもたちに大学受験は(表現は悪いですが)支配されていくことになる。

 

こんな時こそ地方の塾屋の出番、地方の塾屋の頑張りどころなのですが、ここ最近は塾に足を運んでもらうことも難しい・・・まさに記事に書かれた問題が表面化どころかもう末期的な状況に来てしまっているのが現在地です。何とかせねば、何とかせねばならん。

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