日: 2021年9月8日

ネットは嘘にまみれている

なかなか難しいですけどね、人はやっぱり自分に都合の良い情報を取捨選択して、自分に都合の悪い情報は見ないようにする。そうならないようにできるだけフラットに物事を見るのは経験を積めば積むほどできなくなるものです。いくらデータを、エビデンスを提示されても、そこまでの経験値に合致しないものであれば、それは間違ったデータだ、とさえ思ってしまう。

その「思い」が強い人、「思い」が先走る人がいます。そしてそれが確かな経験に裏打ちされた「思い」もあれば、そういったものが全くないただの「思い込み」もあります。さらに、その「思い」が伝わりやすい人もいれば伝わりにくい人もいます。より正しくデータを揃えて分析して、さらに経験もふまえた「思い」であったとしても、それを発信する人によって伝わったり伝わらなかったり・・・。

でも、ネットという相手の素性やバックボーンがわからない・わかりにくい世界だからこそ、慎重に情報の取捨選択をしなければなりません。ネットは、「レコメンド」といって情報を探している人にやさしくあろうとします。だから、よく言えばその人が探している情報を勝手に見つけて提示(レコメンド)してくれるのですが、言い方を変えれば「フラット」に情報に接する機会がどんどん減っていきます。その人にとって都合の良い情報しか集まってこなくなるので、自己暗示のように「やはり自分の思いは正しいのだ!」という偏りにつながる可能性があります。これは怖いことです。

強い「思い」があったとしても、自分と異なる意見も求めて頭の中の平衡感覚のようなものは常に磨いておく必要があるのだと感じます。気をつけねばならない。