カテゴリー: 文房具

万年筆:完成したラインナップ セーラー万年筆

タイトルの通りです。完成しました。ここしばらく購入をした(購入してしまった?)セーラー万年筆は以下の通り。

  1. プロフィット21:中細字
    → そのまま放出、硬めの書き味が馴染まず
     
  2. プロフェッショナルギア 山田平安堂 水流紋:中字
     
  3. プロフェッショナルギア うさぎやオリジナル 温羅伝説:細字
     
  4. プロフェッショナルギア インペリアルブラック:中字
     
  5. プロフェッショナルギア モリタ万年筆オリジナル:中細字

で、上記を手放したり組み合わせたりした結果が以下の通り。

  1. 水流紋+モリタの中細字=主戦
     
  2. 温羅伝説+インペリの中字=サインをしたり大きめの字を書く時
     
  3. インペリ+温羅の細字=メモするなど普段使い

です。つまり上記以外の余分となったものは組み合わせるなどして売却しました。また、これまでに持っていたペンも手放しました。いろいろ経験して、知って、で自分の理想を追い求めた結果、思ったよりも良い体制が出来上がった、というところです。

長い付き合いにしていきたいな、と。

文房具:セーラー 万年筆メンテナンスキット

セーラー万年筆から発売された「万年筆メンテナンスキット(リンク先はAmazon)」を早速使ってみた。こりゃあ便利だ!

アダプター(インクカートリッジと同じ形をしたもの)と注射器のようなものを合体させます。そしてそれを、首軸に装着、あとはぬるま湯をインクのごとく吸い込んでは吐き出し、吸い込んでは吐き出し、これを何度かやるだけ。

5~6回これをやるだけでインクはほとんど首軸から抜けきるように見えます。後は念のため一晩そのぬるま湯に浸けたままにしておけば万全。インクが抜けるまで待つこともなくなったのでかなり楽ですな。

万年筆:プロフェッショナルギア 万年筆モリタ オリジナル

しかしまぁさすがに今月はやりすぎですねぇ。でも決して無駄遣いはしていません。購入はしていますが手放すものは手放しており、ちゃんと原資を確保しながらの行動です。

で、モリタ万年筆さんは大阪でショップを展開しているようですが、オリジナルモデルの中にセーラーさんの通常ラインナップには存在しない「中細字」を展開してくれているのです。

ペン先がシルバー一色でシンプルすぎるのが少し残念ではありますが、それでも安定して「中細字」を手に入れられるのはほかにはありませんので、(モリタ万年筆さんには失礼かもしれませんが)今回は首軸目当てとなります。

万年筆:AURORA 88 Black Mamba ブラックマンバ

ついについに見つけました。国内ではどのショップでも取り扱いのない「AURORA アウロラ」の「88 オタントット」系、2019年に世界888本限定で発売された万年筆です。

いつぞや偶然見かけて、そのペン先まで黒一色の渋いデザインにひかれて探しまくったのですが、どのショップでも見当たらず、どうやら売切れではなく「取り扱いすらされていないようだ」ということがわかりました。国内では1つ2つ取り扱っているようにも見えましたが何せお高くて手が出ない。(※結果、残念ではありますが見た目は最高なのですが書き味が好きになれず、2024年7月に某万年筆専門店にて手放しました)

eBayなど探してみると、ギリギリ手が出せるかもしれない金額で出品はあるものの本当に届くかどうかもわからないし、それでもギリギリです。諦めました。

そんな時に、「Mico pen」さんというお店・・・個人経営でいらっしゃるようですが・・・を見かけたのです。個人輸入だから、ということですが、驚くほどお手ごろな値付けで、最初に国内の某ショップで見かけた価格の3分の1という設定でした。正直、「本物なのだろうか」という思いもありましたが、購入することに決めました。対応もとても丁寧で信頼できるショップさんではないかと思います。

万年筆:プロフェッショナルギアを工夫して使う

同じプロフェッショナルギア系の2本を並べてみました。温羅伝説はショップオリジナルのため、胴体はプロフェッショナルギアタイプでありながら、首軸はプロフィット・ブラックラスター(FL)系という珍しいスタイル。

この首軸を差し替えてみます。


ぱっとみらわかりづらいですが、インペリアルブラック温羅伝説の首軸を入れ替え完了しました。インペリアルブラックは通常のプロフェッショナルギアタイプの首軸。温羅伝説はブラックラスター(プロフィットFL)系の首軸。

ぱっと見は同じ、カタログを見てもプロフェッショナルギアとプロフィットの同軸の径も同じ、だから首軸を交換できるのではないかと思っていましたがうまくいきました。

万年筆:セーラー プロフェッショナルギア インペリアルブラック

いろいろ紆余曲折ありまして、インペリアルブラックをゲットしました。

ちなみにゲットしたペン先は中字。最初は細字しか興味なかったのですが、万年筆に慣れてくると中細字が良くなり、気が付くと中字も許容範囲に入ってきていました。


もともとこのシックないで立ちはかっこいいなぁと思っていて、かなり初期のころは買う気満々だったんですよね。改めてこうやって見てみると素敵ですわ。

万年筆:セーラー レクル 透明感

パイロットのkakunoよりも好み。値段分かもしれませんが中細字も好み。ペン先まで真っ赤に染まるのもすばらしい。

Pelikan, Edelstein Moonstone

Pelikan(ペリカン)、Edelstein(エーデルシュタイン)、Moonstone(ムーンストーン)。グレー系のインク。

実際は写真よりも薄いグレー。とてもきれい。

万年筆:インクを混ぜる

今回準備をしたのは、セーラー「四季織」の「蒼天」と「雪明」を混ぜてちょうど良い明るさの青を作ってみたいと思います。

娘が興味を持っていたから、「入れてみ~」なんて軽く言ったのですが、そんなきれいに中身が出てくるような瓶の形になっているはずもなく、3分の1くらいをテーブル上にこぼしてしまうという大騒ぎに(^^;。

結果として、蒼天と雪明の割合は8.5対7くらいになっている印象。でも明るすぎずちょうどよい青になっていると良いな、と。


で。100均でゲットしたパッキン付きの瓶に入った状態。早く使ってみたいけれども、入れられる万年筆がないのでちょいと様子見。

早く使ってみたいのです!!

Pelikan M405, 調整から戻る

神戸にある「Pen and message」さんに調整のお願いをしたものが戻ってきました。

フローが多すぎるのか線が太く感じていたのでもう一段細くしていただこうかと思っての依頼。見ていただいたところ、ペン先がずれている、との指摘。これを調整してフローを少し押さえることを提案していただいたのでそのようにお願い。

結果、とても良い感じになりました。線の輪郭が明確になったというか、滲むこともなくなって満足。

インクの提案もしていただいたのですが、一旦はチャレンジしてみたかったインクがあるのでそれを入れてみて、いまいち感があれば提案していただいた「ペリカンのロイヤルブルー」に変える予定(インクは既に入手済み)。

万年筆: 温羅伝説

ようやく、ようやく、ゲットできました。探し続けていた万年筆。岡山県にある「うさぎや」さんのオリジナル、「温羅伝説(うらでんせつ)」という万年筆です。

何かで見かけてその派手すぎないけれどもきれいな赤、朱色がとても気に入ってずっと探していました。しかし、66本限定という少ない発売数でどこを探してもないなぁ・・・と中古をずっと探していたのですが、まさかの新品がうさぎやさんに残っていることが判明。ようやく手にすることができました。

購入したのはF、細字。このペン先はブラックラスター系の前重心のもの。これはいずれ極黒を入れて会社でのメモなどにガシガシ使うようにします。ただ、温羅伝説のこの美しい色をメモとして使うのは気が引ける。主戦は中細字にしたい。ここからの狙いとしては、「同じマットブラック系のインペリアルブラック中字をゲットする」→「温羅のF字をインペリアルブラックに移植する=マットブラック・プロフェショナルギアスタイルのブラックラスターが完成」+「インペリアルブラック中字の首軸を温羅伝説に移植、中字ペンとして使う」となります。


まずは、早速、極黒をいれて書いてみました。

万年筆ジャーニー ~プロフェッショナルギア~

温羅伝説

画像は、岡山県倉敷市にある「うさぎや」という文具屋さんがオリジナルで提供している「温羅伝説(うらでんせつ)」という名前の万年筆。「オリジナル」ではありますが、ベースとなっているモデルがセーラーの万年筆で、ペン先(首軸)はプロフィットFL(現モデル名ではブラックラスター)、胴体がプロフェッショナルギアというスタイル。

万年筆にはいろいろな形・デザインがありますが、上下が丸くとがっているタイプ(モンブラン、セーラーではプロフィットがこの形)と、上下がフラットになっているタイプ(パーカー、セーラーではプロフェッショナルギアがこの形)が多くみられます。

私は、上下がフラットなタイプがデザインとしては好みでして、かつ「セーラー万年筆」の「中細字(MF)」が大好きなのですが、これがなかなかありません。また、万年筆と言えば黒いものが多いのですが、この「温羅伝説」のような鮮やかで、かつ派手すぎない色使いのものは珍しく、パッと見てファンになりました。

しかし、この「温羅伝説」、発売から数年たっており、かつ限定「66本」という取扱いの少なさもあって市場にはほぼ見当たりません。ショップには1~2本の在庫があるようですが、何せお値段がお値段でそう簡単に手を出せるものでもなく、ひたすら指をくわえて見学するのみです(^^;。

ただ、そんなのも万年筆という実用半分・趣味半分の世界の楽しさと言えましょう。いつかこんな素敵な万年筆を手に入れられたらいいなぁと夢を見ながら、また万年筆を探すのです。

購入はこちら:倉敷文具RUKARUKA

万年筆ジャーニー ~Aurora~

これは「Aurora」というイタリアにある万年筆メーカーの一本、「Black Mamba」です。ペン先(ニブ)まで真っ黒の本体、かっこよすぎてため息が出ます。でも、限定での販売ですでに半年以上が経過した今、日本国内ではどこを探しても見当たりません。あったとしても10万近い値付け・・・いや、手が出まへんがな(^^;。

色々調べてみると、Aurora(アウロラ)は日本のメーカー並みに細字がきれいに書けるという噂。日本のメーカーのそれよりはちょっと太い程度のようなので、おそらく「F」が「MF」程度なのではないかと勝手に想像しています。

最初は(妄想で)ここまで真っ黒だからインクもそれに合わせて当然セーラーの「極黒!!」なんて思っていましたが、それでは面白みに欠ける・・・ちょいとしっとりとした程度に色がついている方がかっこいいのではないかとも思ったりもしています。

でもそうすると、事務的には使う機会が少なからず存在する極黒はどうするの?という疑問に突き当たってしまい、さらによくよく考えてみると持っている万年筆ってみんな真っ黒なヤツばっかり・・・ということにも気づいてしまい、結果これは妄想で終わりそうです。

はぁ、いろいろ現実的ではないけれどもかっこいいなぁ・・・欲しいなぁ・・・オークションで安く出てこないかなぁ・・・限定品だから安くなることはないよなぁ・・・と考えているのが楽しかったりします。

SMART CLIP ver. 02 for Kakuno

偶然Amazonで見かけたので買ってみました。見た目はなかなかクールでよい。

Sailorの「囲炉裏」を入れてみる。クールなキャップに赤が映える。良い。

が。

SMART CLIPをポストすると驚くほどリアヘビーでバランスが悪くて書きづらいのです。かといって、ポストしないとわしの手にはKakunoは小さいしなぁ。

インク, セーラー 四季織 夜長

セーラーのインク、顔料系はどれも大好きなんです。青墨、蒼墨、極黒・・・中2っぽい名称ではありますが、特に青墨なんてとても美しい青で、ブルーブラックとすればブルーに寄りすぎかもしれないけれども、万年筆を始める前にこの「青」を見てとても美しいと思って万年筆を始めたようなものなのです。

そのセーラーのインクには「四季織」シリーズがあります。「四季」という表現にこだわりがあることでそのラインナップとかちょいとわかりづらくてかなわないあたり、セーラーの売り方の下手さ加減が見え隠れしてそんなところもよかったりするのですが、今まではボトルのみの取り扱いだったところが本日2020年6月27日からカートリッジが販売されるようになったのですね。3本入りで600円とはお高いですが、今までチャレンジしたくでもできなかったのがお気軽にチャレンジできるようになったのはありがたい、ということで早速ゲットしてきました。

夜長」(Amazonでお買い物)です。

セーラー万年筆が・・・

このPLUSという会社、2018年春にセーラー万年筆の筆頭株主となり、今回子会社化するという流れで、約2年かけて整えてきたことを考えると双方前向きな事案だったのでしょう。

でも、一方でPLUS社は、文房具業界第1位のぺんてるの買収も図ったことがあり、何やらきな臭いというか、手段を択ばない会社にも見えます。実際、「ビズネット」とか「アスクル」と言えば、ある程度の規模の会社で働いていれば一度は目にしたことがある会社。つまり文房具メーカーというよりはオフィス向けの商材なら何でも扱うという物販の会社です。そんな会社が万年筆にこだわりをもってやってきたセーラー万年筆という会社の文化を大切にして今後も維持していってくれるのかどうか・・・それこそ、いつかは持ちたいと思っている「長刀研ぎ」なんていう、恐らくたいして儲からないであろう特殊なペン先をした万年筆が今後もちゃんと維持されていくのかどうか不安でなりません。

経営活動という意味では、短期間でこれだけ大きな規模に仕上げた会社ですから、ビジネスはうまいのでしょう。そんなところと手を組めば、職人気質でともすると商売が下手だったかもしれないセーラー万年筆にとってはその弱点を補ってくれるわけですから、まさに渡りに船ですものね。これで業績回復して、職人の会社がやりたかったことをしっかり実現していってくれることを願います。

万年筆, Silvano Biagini 3本挿し

先日、ソルドマンペンケースをゲットしたことで十分満足しているのですが、こういうシンプルなのもよいですね。

わし、カバンの中にバッグインバッグを入れて整理整頓をしようとしつつなかなか実現できていない人間なのですが、これはバッグインバッグのポケットにちょうど入りそう。


で、この写真のようなすっぽりと万年筆が収まれば、他の万年筆と干渉することなく=傷つくことなく万年筆を収納できて持ち運ぶことができる。しかもご覧のとおり万年筆に直接アクセスできるから取り出しもしまうのも簡単という優れものになりそう。

うん。こういうのもよい。

STRUO, ソルドマン, ロールペンケース

「STRUO (ステューリオ)」というハンドメイドで革製品を作られているお店。いろいろとペンケースを探していたらこちらに辿り着きました。基本は楽天に出品されているようです。今回はAmazonにて購入

これは、ペンを差し込んで丸めて持ち運ぶ「ロールタイプのペンケース」です。「ロールペンケース」とも。ただし、STRUOさんでは「ソルドマンペンケース」と呼んでいるようです。これが正式名称なのかな?

写真のように、ペンを差し込む部分に十分な深さがあってふと誤ってペンを落としたりするリスクが少なく感じます。このタイプのものを探していると、この深さが浅いものが多いんですね。落っことしそうで。

で、上部に着いているフラップをおろせば大切な万年筆をしっかりと守ってくれます。この状態でくるっと巻き込むと万年筆はちゃんと隠れて収納されることになります。

送料・税込みで6,400円、とても良い買い物をしました。購入後、Amazonの出品状況を確認したところ商品が1つもなくなっていたのは残念。注文した時はほかにもいくつか出品があったのですが・・・。

新発田には万年筆がない

さて、インク切れです。

セーラーの顔料インク3兄弟は大好きなのですが、その中でも絶対に外せないのが「蒼墨」。緑がかったブルーブラック。

今日はお休みで、さっそく書きものをしようかと思ったところでのインク切れ。参った。

で、わかってはいたものの改めて探してみても新発田には万年筆の取り扱いがほとんどない。

・イオンの2階にある未来屋書店さんは扱いはあるというがあってないようなもの。

・蔦屋書店も未来屋書店よりはましだけれども青墨・極黒はあるのに蒼墨はないという・・・。

それらしい文房具屋さんもないし困ったもんです。結果、新潟の事務キチにいくしかなくなる、ってわけで。困ったなぁ。

万年筆ジャーニー ~Sailor 長刀研ぎ~

※リンク先は「Impress Watch」

セーラー万年筆, 2019年限定「海波(かいは)」。美しい。しかもペン先は「長刀研ぎ」。最高。

万年筆の世界に足を踏み入れてそこそこはまってくると目につくようになるのが、Sailor万年筆(セーラー万年筆)の「長刀研ぎ(なぎなたとぎ)」という名称。一般的な万年筆のペン先よりも日本語を書くのに適しているとかなんとか。


そもそも万年筆のペン先にはいろんな種類がありますね。

  • 材質
    • 鉄 / スチール
    • 14金
    • 18金
    • 21金
    • 24金
  • 線の太さ
    1. MS / ミュージック
      ※↑太さというより、音符を書くのに適した線ということらしい
    2. B (Bold) / 太字
    3. M (Medium) / 中字
    4. MF (Medium Fine) or FM / 中細字
    5. F (Fine) / 細字
    6. EF (Extra Fine) / 極細字

などなど。線の太さはメーカーオリジナルのものも含めるとまだまだありますね。プラチナ万年筆は「SF (Soft Fine) / 細軟字」とか、「UEF (Ultra Extra Fine) / 超極細字」とかもあります。でも大切なのは、「細字」だからと言って皆同じ太さとは限らないこと。洋モノの方が和モノよりも太い傾向にあること・・・など奥が深いんですね。

話は逸れましたが、そんなの奥深さのあるところが万年筆の世界の楽しいところだったりして、そんな中でも個人的にはセーラー万年筆の「中細字」の書き味がとっても大好きでして、日本橋高島屋の某有名な店員さんに試筆させていただいたときに一目ぼれしてしまった経緯があります。その経験に加えて(若干中2っぽいそのネーミングが素敵だったりする要素も含めての)「長刀研ぎ」ペンは高価でもあるのでそのプレミア感も相まって、もはやこれは「憧れ」なのですね。

通常の「長刀研ぎ」の万年筆は55,000円と十分に高価で手が出ないのですが、これはさらに「エボナイト」という素材を使って作っているということで「20万」もする高価な万年筆になっており、その見た目のデザインが好みであり、「海」をモチーフにしているところであったりといろいろとストライクゾーンなのです。20万もしますが、限定「400本」ということもあり、もうその辺ではめってに見かけることがなく、市場に出回っているブツも数えるほどでしょう。中古で出回ったとしてもとても買える金額ではないですけどね。まさに憧れです。