令和8年度~令和11年度 県立高校等再編整備計画

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少子化の影響を中心に高校をどうしていくか、計画が発表されました。ニュースなどでもたくさん報道されていると思いますが、今後高校受験をする子供をもつ親御さんは見ておいた方が良いと思います。



 

 

下越・・・特に村上出身の人間にとっては「村上の中高一貫と村上高校が統合される」というのがトピックでしょう。令和10年に入学する子供たちは、高校生になると自動的に村上高校の校舎で授業をする形になります。3年かけて令和13年に入学する子供たちは、最初から現村上高校の校舎で授業を受ける形になり、そのまま現村上高校の校舎で6年間を過ごすことになると。名称もどこかしらのタイミングで変わるのでしょう。「村上高校」の名前はなくなるでしょうし、「中等教育」の名前も変わるのでしょうね。なんという名前になるか。

いずれにせよ、村上高校ははるかさかのぼって学区制がなくなったころから優秀な生徒の流出が止まらず、最初は新発田エリアまででしたが今や新潟市内まで通学している生徒がいるほど。それほどまでに村上高校という枠組みでは学力最上位生を預かり切れなくなっている、ということですね。自身が高校生の頃は「学力の差」を具体的に感じることはありませんでしたが(自分が勉強に対してあまりに無頓着だったため)、塾屋になってみるとそれはもう大変な差がありますね。こちらのサイトでも何度か触れていますが、学校の定期テストより中3になってから学校で受ける実力テスト(業者テスト)の方が500点満点で50点分ほど難易度が高い。そしてその業者テストよりも新潟県統一模試の方がさらに50点分ほど難易度が高い。まとめると、ちゃんと相応の勉強ができていない人が学校の定期テストレベルでは450点を取っていたとしても、実力テストを受けると400点くらいしか取れないことになり、統一模試を受けると350点くらいしか取れないことになる。そんな中でも(新潟県では)最も難しい新潟県統一模試で450点以上をたたき出し続ける猛者がいる。

まずは新潟県レベルでの学力差でそれほどの違いが出てくるわけですね。新潟高校に合格したければ統一模試で最低でも400点を超えていなければならないし、その中でも理数科に合格したければ430とかそれ以上の得点力が必要になる。それに対して村上高校は、といえばおそらく200点とかでも合格してしまうレベル。その中間にある新発田高校でさえ300点あれば合格できますからね、200点はオーバーかもしれませんが250点は必要ないくらいで合格します。村上高校は。そんなのもう大学を狙うのが無理なくらいです・・・実際、自分が大学受験だった時もそんなだったはずですしね、知らなかっただけで。

 

そんな風に考えていくと、村上の中高一貫校の設置意義ってなんだろうなって思うわけです。中高一貫のメリットといえば高校受験がなくなるので、6年間かけて柔軟性のあるカリキュラムを組むことができる、自由度の高いカリキュラムを組むことができる・・・ということですが、村上エリアの子供たちの学力レベルの平均値を上記の点数で考えてみると、統一模試で200点とか250点しか取れない子供たちにとって、高校受験という足かせがないことの方がマイナスであると思うんですね。高校受験がないからその分勉強を頑張れる、先に進むことができる・・・のではなく、「勉強しなくてよい、遊べる」ととらえてしまう子供の方が多いのではないかと。となると、村上に設置される中高一貫校の意味とは「いわゆるペーパー試験での合格を目指すのではなく、ペーパー試験のない総合型入試での合格を見据えた大学合格を目指す人たちを募集する学校」みたいな感じにするのが良いのではないかと思いますね。このあたりで有名なところでいえば、「卓越大学」に選ばれた「東北大学」が「総合型入試を中心に切り替えていく」と宣言していますから、世の流れといえば世の流れなのでしょう。早めに村上を中心とした下越エリアの大人(親)にそういった情報を渡して、学力・勉強・入試といったものの考え方を改めていく必要がありますね。そうでなければ、いくら新しい学校を作ったとて、大学に行きたい=受験勉強を頑張りたい=旧来のペーパーテストの勉強を頑張る必要がある=遠くても新発田高校や新潟高校を目指したほうが良い・・・という考え方はそうそう変わらないでしょうから。

ということで、県庁教育課のサイトでいろいろと調べてみましょう。

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