2024/2/29, 新潟県公立高校入試, 最終倍率発表は16時

今回もYoutubeでニュース動画を探したのですが見当たりませんでした。志願変更後の最終倍率はニュースで触れられないのかな? TBSのニュースサイトにBSNからの情報として記事がありましたのでそちらにリンクを張っておきます。

新潟県庁教育課のサイトを探してもらうのが一番良いとは思います。

さて、最終倍率をみてみましょうか。

 



 

 

塾屋としては今後の分析のためにも志願変更前と志願変更後の差分を見たいのですが、そういったまとめ方はされていませんのでそのあたりも見てみましょうか。

  • 新潟高校理数科143→144 (+1, 1.80倍)
  • 新潟高校普通科322→307 (-15, 1.09倍)
  • 新潟高校合計 465→451 (-14)
    • 減らないのではないか、と考えていましたが、やや減でしたね。明訓高校併願がやや合格しやすいものだったので倍率よりは実質的な競争率は高くないかもしれません。ただ、普通科は現時点では定員280に対して+27名の307という志願状況ですが、理数科志願者のほとんどは普通科を第2志望としているため、理数科が不合格になったとしても転科して普通科に合格するうごきがあります。それが年によって異なりますが40~60名くらいでしょうか。だとすると、最終的な普通科の志願者数は350名くらいになり、結果として不合格者は70名ほどにはなってしまう計算になりますね。350名だとすると1.25倍ということになり昨年以上、過去5年の中でも高い倍率ということになります。
    • 新潟高校理数科が全体で最も倍率の高い学科になりました。定員80名という厳しい戦いになりますが、繰り返しますが明訓高校の状況がありますから実質の倍率はそこまで高くないというやや楽観した見方をしています。合格するに足る実力を持った人間が果たしてこの144名の中にどれだけいるか、と。具体的な数字は塾に直接聞いていただきたいので書きませんが、模試で〇〇〇点以上をコンスタントに取れているかどうか、通知表(内申点)が〇〇〇点以上はおさえているか・・・です。

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  • 新潟南高校理数科 47→  50 ( +3, 1.25倍)
  • 新潟南高校普通科  380→384 ( +4, 1.20倍)
  • 新潟南高校全体   427→434 ( +7)
    • 最初の志願状況を見たときは「何が起こった!?」と驚くほど落ち着いた倍率でしたが、最終的には「新潟南高校らしい倍率」には近づきました。それでもここ5年間の合計志願者480~500程度と比較すると稀にみる大チャンスの434。これも塾屋しか知りえないボーダーを言いたくなりますが控えましょう。

  • 新潟中央普通+学究 275→286 (+11)
    • 合計では増えましたが普通科1.02倍、学究科1.08倍なので穏やかです。

  • 新潟江南 349→336 (-13)
    •  こちらも400を超えることが普通といえるほどでしたが今年は大チャンスですね。不合格者は56名ではありますが、ここ数年の中では大チャンスです。

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  • 万代英理+普通 263→271 (+8
    • 英語理数科は変わらず高倍率の1.62倍ですが普通科は穏やかな1.03倍。普通科はかなり穴場でしたか。

  • 新潟商業総合+情報処理 335→302 (-33
    • 志願変更で大幅に減りましたがそれでも総合が1.53倍、情報処理が1.16倍と荒波です。厳しい勝負になりそうです。内申点が良い生徒が有利ですね。

  • 新潟向陽  329→289 (-40)
    • さすがに減りましたね。それでも1.44倍の高倍率。厳しい勝負になりそうです。

  • 以上、新潟市内は部分的に厳しい勝負になってはいますが全体的にはここ数年では稀に見る穏やかさです。新潟市周辺から新潟市内の高校にチャレンジする層が地元にとどまったと思われます。同様に、無理せずに私立に落ち着いたパターンも例年以上にあるのではないでしょうか。
  • 繰り返しますが、学校や学科にもよりましょうが、毎年のように必ずチャレンジする方たちがいます。失礼かもしれませんが、やや無理筋なチャレンジをする方も・・・そういったものではない限り、おおむね学力通りには落ち着くのではないでしょうか。
  • ただし、昨年の問題のような難易度高めの傾向が続くのかどうかによっても状況は変わりますので、当日の出題傾向が見えてくるまでは気が抜けません。

  • 長岡高校理数科   83→85 (+2, 1.06倍)
  • 長岡高校普通科 307→285 (-22, 1.18倍)
  • 長岡高校合計  390→370 (-20)
    • さすがに回避されましたか。新潟市内へのチャレンジ勢が地元に残った、というのが正しいとなると前回の普通科1.27倍は数字以上に厳しい状況であったと考えます。紛れも十分起こりうる、その場合は内申点という土台がしっかりしている場合が有利・・・ではありますが、微妙なラインの方が大手→向陵と移っていったと思われます。

  • 新発田理数科   47→44 (-3, 1.10倍)
  • 新発田普通科 292→289 (-3, 1.20倍)
  • 新発田合計  339→333 (-6)
    • 減らず。長岡と違い、新発田を回避すると新発田南になります。新発田南がどうこうという悪意はありませんが、エリア2番手高校としては決して進学実績が高いとは言えない高校ですので、それなら新発田高校にチャレンジしてダメなら明訓・第一・学館特進に行けばよい、という考えではないでしょうか。新発田南は倍率で苦労する割に・・・というところが実態だと思われます。
    • ただし、新発田(下越)は県内の他のエリアと比べると最も学力が低い傾向にあるので、案外ボーダーラインは低いかもしれません。例年なら厳しいラインの得点力でも、ある程度内申点を確保できている人は逆転可能かもしれません。

  • 三条高校普通科 301→291 (-10, 1.21倍)
    • 減りましたが厳しい戦いですね。でも地域トップ高校はこうでなければ。長岡も新発田も三条も高田もこうでなければなりません。ここでの競争があるから、高校に入ってからも良い意味での争いがあり、その先につながっていきます。
    • 三条高校は来年から理数科ができますから、その意味でも三条高校の受験者が一定数いることはよいことです。

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  • 高田高校理数科  57→57 ( ±0, 1.42)
  • 高田高校普通科 219→210 (-9, 1.05)
  • 高田高校合計  276→267 (-9) 
    • これは厳しい。過去最高の厳しさ。
    • 新潟高校と同じ理由で、理数科で不合格になった場合の転科合格が発生します。理数科は40名定員なので17名が不合格になり、それがほぼそのまま普通科の受験者として転科合格することになるので、普通科は志願変更で9名減りましたが、実質は220名かそれ以上の受験者を抱えていることになります。
    • 新発田高校と同様、厳しい戦いではありますが、ボーダーライン当たりは見えている数字よりは緩い可能性もあります。

いやー、たっぷり書いたー。職業柄こまかく書きそうになりましたが、そこはやっぱり頼っていただきたいので、気になる人は塾に来てください。具体的に数字を示して進路指導をさせていただけます。なので、上記読んでも何も得られるものはありませんが、本番まであと1週間を切ったことになります。

ここまでくると焦っても得られるものはありませんから、今までやったことの見直しと、体調を整えることを重視して万全の体調で入試当日を迎えていただきたいものです。頑張りましょう!!

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