うさんくさい勉強法

仕事がらそういう情報を探しに行くことが多いせいか、最近自分の検索結果などにつられてよく表示されるのが「おみやげ算」というもの。こういうのは好きではないので、なんならタイトルの通り「うさんくさい」とまで思っているのでリンクすら貼りません。なので検索もしないでください。少し前に「インド式・・・」みたいな、これまた計算のやり方(テクニック)の1つだと思うのですが本屋に行くとこの手の雑誌を見かけましたが、同種のものですね。

テクニックは特に塾屋としては大切な視点ですが、テクニックだけでは成り立ちません。やはり勉強はその本質を理解することが理想ですから。とは言え、本質を理解するには時間がない場合や、理解をさせることが困難な場合に応急処置的・緊急避難的、もしくは最終手段としてテクニックベースの教え方をすることはあります。ですが、それをわざわざ書籍にして喧伝するのはどうかと。これを盲目的に信じられると怖いなぁと思います。著者は東大卒のようですが、そういう基本的には本質を理解できている人たちにとっては良いものだと思いますが一般向けではないようにも思います。

もう1つの理由としては、テクニックなので「結局はそのやり方を覚える必要がある」ということです。同じ「覚える時間」が必要なのであれば、ちゃんと子供たちそれぞれの状況や個性を理解したうえで「テクニック的に教えよう」なのか「本質理解に時間をかけてあげよう」と判断して適切な伝え方があると思うのですね。だから、これを読めば誰でもできるなんてことは絶対に無くて、結局そのやり方を覚えなければならないわけで、そこで本質に気づく人もいるかもしれませんがそれはなかなか難しく、結局その後の展開・応用がきかないで終わってしまう、ということになりかねません。

こういうものに飛びついてはいけないと思うのですけどね。

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