画像の元記事はこちら(朝日新聞社)。
さて、そういうことのようですが、これはまぁひどい話だと思います。著作権者の利益は守らなければならない、またそうであることのための著作権の存在を改めて世に知らしめるための活動であるのかもしれない。
そういった部分に理解をしようとしても、それでもこれは「音楽」という「文化」の広がりを狭める、最終的には自らの首を絞める結果にしかならないのではないかと思うわけです。
こんなところで著作権料が徴収されれば、
・音楽教室の月謝が上がります
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・それならやらないという選択が増えます。例えばクラシックの世界で、本気で音楽(楽器)で食べていこうとしたら、途方もないレッスン料が必要になります。高校も、大学も、となるととんでもないお金がかかります。お金をかけたからその世界で食べていけるという保証も全くなく、とても大変な分野であることはよくわかります。だからこそ著作権は守られなければならない、著作権料もしっかりと徴収されなければならない、というのもよくわかりますが・・・。
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・瞬間的には著作権料の入りは増えたとしても、トータルでは離れる割合が増えるでしょう。上に書いた理由で音楽をやりたいけどできない人が増えるはずですから。音楽は生活に潤いをもたらしますが必須のものではありませんから。
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・音楽の素養を持った人間が減れば、音楽に関わるトータルの商圏は狭まります
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・さらに音楽は売れなくなり自分たちの首を絞めることになります。
むしろ、音楽教室のすそ野を広げ、音楽に携わる人間を増やし、その先のところでしっかりとした仕組みを構築するべきなのではないでしょうか。この施策は音楽を実際にやっている人が望んでいるものなのでしょうか。もうちょっと考えられなかったのかなぁと思います。