鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:新しいMacBookで話題の「USB 3.1 Type-C」はWindows PCをどう変えるか? (1/4) – ITmedia PC USER via kwout
◆Appleが2015年4月10日に発売したMacbookに搭載されたのが、タイトルにもなっている「USB Type-C」です。簡単にこの特徴を記載すると、
- 表裏がない
- 給電がパワーアップ、ノートPCも動かすことができる
- データの転送速度が速い(3.1規格の倍、10Gbps)
- 給電しながら映像データを送信できる(HDMIケーブルのような役割)
となっています。何よりもMacbookだけでなくChromebookでも採用されているようなので、ここから爆発的に普及することが想定されます。これが採用されない限り、ノートパソコンやモバイル端末の購入は差し控えた方がよい、と思っています。
◆となると、気にかかるのは「モバイルデバイスでの採用のタイミング」となりませんか。iPhoneでもiPadでもAndroid端末でもこの「USB Type-C」が採用されれば、充電するための機器やケーブルの管理がとっても楽になってしまうことが想像できます。何せノートパソコンも「USB Type-C」で給電できるわけですから。それから、ノートパソコンの世界でも、新しいMacbookのように「USB Type-C」のケーブルもしくは、USBハブがあれば、それだけで電源の管理・映像の出力・他のデバイスとの接続・・・とすべてができてしまうことになります。こりゃ便利。
◆この夏のモデルでは、WindowsPCもAndroidスマートフォンも「USB Type-C」の採用はありませんでした。9~10月頃に発表・発売されるであろう新型のiPhoneでは採用されることを期待しています。できることなら日本の保守的なメーカーも、この秋から冬にかけて発表されるであろう新しいノートパソコンやAndroid端末で「USB Type-C」を採用して欲しいものです。ということで、「USB Type-C」の端末が採用されるまで、本格普及するまでノートパソコンを含むモバイルのガジェットは購入しない方がよい、と思うようになるわけです。だって、これが普及すれば、今後はノートPCのACアダプタすら、メーカー独自のものをいちいち購入しなくてよくなるわけですから。1つのアダプタで全てのノートパソコン全てのモバイル端末への給電が可能になるんです。素晴らしい。
(メーカーにとってはこのわずかな変化が売上やら何やらに影響するのでしょうから、ノートパソコンごとにACアダプタを作って付属品にしてその分のコストを価格に添加して、という商売の形が変わるのは少なからず抵抗があるのではないでしょうか・・・ということはやはり日本のメーカーはAppleのようなことはなかなかやってくれなさそうです。独立してまだ足回りが軽い(と信じたい)VAIOあたりから着手してくれるといいなぁ・・・なんて思います)
◆ちなみに、早々に「USB Type-C」が採用されるのではないかと予想した理由は、EUがモバイル端末と接続するケーブルの統一化をルールとして義務付けたから、なのです。それが有効になるまでにはもう少し時間があったと思うので、あと1~2年ほどのらりくらりと対応をしていく可能性は十分あるのですが、それでもルールですから、そう遠くない未来にはモバイルケーブルが統一化されることは既定路線だと思っていいわけです。となると、革新的なメーカーもしくは大手メーカーと戦っていかなければならない中小のメーカー、大手メーカーでもシェアで負けている分野の商品なんかは、積極的にこういったものを搭載して差別化を図ってくるのではないかと思っているのです。それが、私の大好きなSONYだったらな最高なのですが・・・。
◆ということで、自分を戒めるため、自分の物欲をセーブするためにも、次にこのての端末を購入するのは「USB Type-C」が採用されてから、というルールを設定しようかなと。つまりそれは、この冬か遅くとも来春のモデルには必ず採用されるという希望的観測があるからなのですが、これから1年たっても採用されなかった場合に物欲を抑えきれるかと言うとそれは保証できないものであったりもします(^^;。