2025年 新潟県公立高校入試を振り返る

新潟県の高等学校教育課から資料が発表されましたね。

2025年5月28日現在では、まだ資料を細かくは見られていませんが、100点満点換算の平均点で前年が「47.6点」だったところから「53.4点」となりました。「5.8点」上がったことになりますね。でも実際は500点満点ですから、「5.8 * 5 = 29点」上がったことになりますね。最高得点についても、前年は451点以上が「0.0%」だったのに対して「0.2%」となっていますので、1万2441人が志願者なので実人数にすると「約25人」が450点を超えていたことになります。最高点は470とか480点台がいたかもしれませんね。

 

 

 

 

昨年の新潟高校理数科ボーダーは410~420くらいと読んでいますが、今年は451点以上が25人で、理数科の定員が80人ですから430台がボーダーでしょうか。440点台からぐっと人数が増えるでしょうから・・・そうですね430台でしょうね。

ただ、(これは今年に限ったことではありませんが)450点以上の25人が新潟高校理数科のハイペースの授業にもついていける人たちで440点台以下の人たちは相当頑張らなければなりませんね。そういう意味では新潟高校理数科は残酷ですよね。450点以上とる人たちは点数以上に学力の土台がはっきりできている人たちですから、440点台の人と460点~470点以上の人たちでは、数字以上に基礎力の差がついています。「基礎力」というと軽く見られがちですが、とんでもなく早いペースで授業が進むときにちょっとした土台の欠け・漏れが大きな差につながってくるんです。

ですから、目標としては良いのですが「頑張って頑張って新潟高校理数科に合格する!」というのはあまりお勧めしないです。とんでもなくできる人たちに囲まれてメンタルやられず、心折れずに3年間しっかりとついていく「ちゃんとした志」のようなものがなければ、生半可な思いだけではいけません。特に「新潟高校理数科に合格することが目標」になっている人は危険ですよ。合格してからが本番ですから。

聞くと、高校の定期テストは(主要科目だけで)9科目分あるわけですが、平均点は500点くらい、1科目あたり55点くらいですが、上位は750~800点くらいとりますね。750点の人は83点、800点の人は88点というところ。中学校5科目で計算すると平均点は275点、最上位は440点ということになりますね。でもよく考えて下さい。新潟高校理数科に合格する人は中学生の時に最低でも450点以上はとっていた人たち、平均値では470点くらいとっていた人たちです。その人たちが平均(換算で)275点になってしまうほどの難易度で、でもその中でも中学校のテストのように440点とかとってしまう人がいるってことなんです。この差は大きいですよねぇ。

新潟高校からは東京大学と京都大学に10名強の合格者を出します。そういう人たちがいるっていうことを忘れずに、理数科を目指す人には「合格をゴールにしないこと」を強く伝えていきたいところです。今、中学の勉強をしていて「わかる」という余裕があるのであれば、難しい問題をやるのではなく、どんどん先に進んで中1・中2のうちに中学3年分の数学と英語を終わらせてできることなら高校内容に入って・・・くらいの勉強をしておくのが理想です。

また時間を見つけてもう少し詳しく分析してみます。

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