風、到着!

風、到着!
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水平線

トラックの音がして何やら中が騒々しい・・・飛行機に積まれていたコンテナが荷物受取所に着いたみたいだ。おっちゃんたちは相変わらず呑気に笑い話・・・。心の中では「急いでくれよ!!」と叫びながら、努めて冷静に
すいませ?ん。犬が入ってるんです?。」と急かす・・・と、それを聞いたおじさんも驚いた様子・・・「そんな荷物あったかぁ?」。

手違いかとちょっと驚きましたが、おじさんは「ふう」を探しに行ってくれました。

水平線

数分後、とっても小さなバスケットが出てきました。

まずは「これ!?」という驚き・・・。

イメージよりも随分と小さくて、「本当に入ってるの!?」と思うくらい。

色々な思いが入り混じる中、バスケットの中から「くぅ~~ん、くぅ~~ん」という鳴き声がしました。間違いなく風はそこにいるのです。早く出してあげたい!!

風が入っている(?)バスケット

水平線

横からの図。

早く風に会いたい! 早く出してあげてくれ~!

この時はその気持ちだけでした。

風が入っている(?)バスケット

水平線

そんな中、ふと見てみるとバスケットの上にCarmineさんが付けてくれた「お守り」が・・・・。このときは、ほんとうに胸が熱くなりました。感動です。

このお守りに守られて、風は数時間(ほぼ1日)の飛行に耐えてきたのです。

お守り

水平線

この時、係のおじさんは必要な書類の準備中。こちらとしてはその時間すらじれったい。

すると・・・(こちらの気持ちを察してくれたのか)おじさんが「あぁ、もう開けてもいいですよ~」と言ってくれた。

 

どきどきしながら新聞紙をはがす。

中は良く見えない。けれども確かに黒い物体がいる! そしてクンクン鳴いている!!
けれどもさすがにこんなところで外に出しても・・・それよりも早く車に連れて行ってから出してあげたい!!。

 

早く! 早く!!

 

確認の書類に急いでサインをして身分証明書を見せる。やっとオーケーが出た!!

建物から外に出ると猛吹雪・・・急いで、ダッシュで車に戻る。早く出してあげなきゃ・・・ただそれだけの気持ちで急ぐ。

水平線

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