風が旅立ちました

<2019/7/12に書いています>

2019年7月11日、風が天国に旅立ちました。

まずは風を譲ってくださったカーマイン様に改めて感謝を申し上げます。16年という長い間、私をはじめ家族を愛し続けてくれた風、こんなに優しい子を預けていただいて本当にありがたかったです。ケンカもしましたが、風にたくさん心を満たしてもらいました。

また、これまで風にかかわってくださった多くの皆様、その皆様がここを見ていただいているわけではないのですが、その皆様にも感謝申し上げます。

思い出はとてもではありませんが書ききれませんので、我々家族の心の中にしまっておくことにします。取り急ぎ近況のみ簡単にご報告させていただきます。


この冬、風の体力がぐっと落ちてきました。食べる量が減り、足元がおぼつかなくなり、歩けないような様子もあり、一進一退、もう長くはないのかと心配する日々が続きました。

それでも冬を何とか超え、春になり、風は一度元気を取り戻したようでした。外に連れていくと少しですが散歩もできるくらいに回復しました。それでも、ゴールデンウィーク明けにかかりつけのお医者様に見ていただくと、5kgもあった体重が3kg台まで落ちてしまった風を見て「長くはないでしょう」との診断。狂犬病の注射もキャンセルするように言われました。

覚悟をしようとしました。でも、確かに痩せてガリガリにはなってしまっていますが、目の前の風は16才になっても毛艶はピカピカで、白内障で目が白くもなっていてもまだ生きる元気を持っているように見えました。なんなら来年の誕生日を迎えてくれるのではないか、そんなようにも思ったのです。

 

診断を受けてから1カ月とちょっと。7月に入ってから・・・特にこの1週間ほどで、また一段と風が弱まっているのがわかりました。また歩く元気も弱くなり、食べる元気もなくなり。

 

でも今日7月11日の朝、家族3人で風を囲んでいると、歩く元気もないはずの風がぐっと立ち上がって歩み寄り、小さなか細い声ではありましたが「く~~ん」と鳴いて、でも3人にすり寄ってきたのです。

てっきりまた少し元気を取り戻したのだと勘違いしました。いや、そう信じたかっただけかもしれません。そこから娘が学校に向かい、わしは風に添い寝して30分ほど二度寝して、さて、着替えていつも通り仕事へ向かおうとしました。ここ最近は出かけようとするこちらを見ることもなく、ひたすら眠る時間が続く風だったのですが、今日に限っては顔を少しもたげてこちらをじっと見て、または小さなか細い声で「く~~ん」と鳴くのでした。

やっぱり、嫌な予感はしていたんだと思います。でも、そんなわけはない、また帰ってくればいつもの風が待っていると自分に思い込ませ、風の視線を振り切るように部屋を、家を出たのでした。

今日は会議の日、風のことを思いおこす余裕もなく、あっという間に一日が過ぎ、会議が終わって席に戻ったちょうどそのころ16時10分過ぎだったでしょうか。相棒からの電話が鳴ったのです。もうわかっていました。その時はやってきたのです。

 

恐らく風は我々が家を出た直後には息を引き取っていたのだと思います。あの時の小さな鳴き声は果たして別れを告げる挨拶であったのか、最後に甘えて我々を引き留めるこえだったのか、悪く考えようと思えばいくらでも考えられますが、そんなことをしても風は喜ばないでしょう。だから、最後の最後に必死で風なりに別れを告げようとしてくれていたのでしょう。「いいよ、行ってらっしゃい。」と。

 

帰ってきて冷たくなった風を触ったときは、正直、つらく苦しかった。でもそれよりも感謝の気持ちのほうが大きかった。だから、火葬に連れていくまで、しっかりと別れの挨拶をして、最後の最後、しっかりと風の隣にいて、送り出してあげることにしました。

最後を看取ってあげることができなかったは後悔してもしきれません。けれども風は優しいから何があっても心配させないようにそっと旅立つ準備をしてくれていたんじゃないかな。でも最後、一緒にいてあげられなくてごめんな。

 

12日、10時。火葬の時間。送り出す最後の瞬間、さすがに涙が止まりませんでした。荼毘に付された風は小さかった。骨だけになった風を見たときは、なぜだかほっとした気持ちでした。痩せて辛そうにしている風を見なくてもよくなったから?それとも無事に送り出すことができたから?・・・自分のことなのによくわかりません。

でも、やっぱり反省したり悪く考えることはいくらでもできるのですが、それは風は望んでいないと思うのです。だから前を向いて、ちゃんと風を記憶にとどめて、3人仲良く日々を生きてく。それでいいんじゃないかなと。

 

まだしばらくは思い出して悲しくなることもあると思いますが、それくらいは許してくれるよな、風よ。少しの間、風のことを考えてたっぷり悲しんだら、後はいつも通りの毎日に戻るから。

おかげでお前の妹は心優しく育ってくれたよ。最後まで風を撫でて送り出してくれていたのはわかってくれたよな。今は風の臭いが付いた毛布を抱いて、風を思い出しているよ。

お母ちゃんも悲しんでよく泣いているけど、きっと大丈夫だよ。3人で力を合わせていくから、安心して天国に行くんだよ。16年間ありがとう。お疲れ様。またな、風。

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