学校からのお便り

1学期も残すところ1日、娘は夏休みに向けてたくさんのお便りやら何やらを持ち帰ってきた。

その中の1つに、「懇談会でいただいた意見」に対する学校からの回答がまとめられたものがあった。中身を見てみると、

  • オンラインゲームをずっとやっている。見知らぬ人と一緒にやっているなど怖さもある。学校の方で指導してほしい。

というようなものもあり驚いた次第。

回答としては、「学校でも指導はするが家でもしっかりと見てあげて欲しい。」というもの。学校で指導する必要はないと思うのだが、そうは言えない事情もあるのだろうか。

 

それでもやっぱり家でやるべきことを学校に押し付けてどうするのだろうと思ってしまう。学校の方で「メディア週間」なんていうものがあり、ルールで(とはいっても努力目標でしかないが)ゲームとテレビは何時まで、何時間までにしましょう、というようなことを実践する期間が設けられたりしている。あって悪いとは思わないが&何が卵で鶏かという点もありつつ、個人的には「そんなもん学校が口出しすることではなかろう?」と思う。

けれども、上記のような家庭でやるべきことを学校に求める・・・場合によっては責任を学校に転嫁する親もいる中で、学校としても苦渋の、という事なのかもしれない。

塾屋さんをやっていると、「この子、中学生にもなって勉強しないんですよ。」という事をおっしゃる親御さんがいる。確かに面と向かっては言えないけれども、「それは家庭で親が教えることですよ。」ということをやんわりと伝える。年齢を重ねれば自然と何かができるようになる、なんていう理屈はない。あるわけがない。そういう考えの親御さんは、きっとしつけから何から学校がやってくれると思っている=親の役割を放棄しているのではなかろうかと思ってしまう。

 

先日、とあるテレビで日本の学校の話を外人さんに聞いてそのリアクションを楽しむ、というものがあった。

  • 海外の学校では学校の掃除を子供はやらない=罰を与えているみたいだ。
     ↑ わしは身についていないけれどもきれいにしておくのが当たり前だという事を身に付ける意味ではあってよい仕組みだと思う。

  • 海外の学校では進路指導はしない=学校の先生の役目は勉強を教えることのみだ。
     ↑ 正しいと思う。学校の先生は教科としての指導だけやっていればよいと思う。

ありがたいことに日本では、教科として「道徳」というものがある。そこから、学校の先生は人生の師、生き方を教えるというような考え方が根付いているのかもしれないが、必要以上のことを学校の先生に求めるのはどうかと思う。とはいえ、海外の場合、その分のセーフティーネットが設けられている部分がテレビでは触れられていなかったが、本来ならそこにも触れた上で番組を作るべきだろう。

学校の役割ではないから、地域などにそれを賄う仕組みがあったりするものだ。つまり考え方の違い。

日本はセーフティーネットが弱い・・・旧来の日本的な考えに頼りすぎている部分もありそうなので、その部分の整備は必要だろうとは思うが、そこを早急にやってしまって、その上で学校の先生が全部やってくれると思っている間違った親にならないように、「これとこれは親がしっかりとやらなければならないところだぞ」という親の教育をやらなければならないのではないかと思う・・・そんなことをするとさらに出生率が下がってしまうのかもしれない怖さはあるが・・・痛しかゆしなのかなぁ。

 

最後に、自分が親としての役割をちゃんと果たせているかは棚に上げている。それは娘が大人になってから、自分が死んでからわかることだと思うので、今は触れないでおく。まったく親としてはできてはいないけれども、親の責任だけは認識しておきたいものだ。

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